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春日太一「天才 勝新太郎」(***)

天才 勝新太郎 (文春新書)
天才 勝新太郎 (文春新書)

故勝新太郎——「パンツにコカイン」——ダブルスーツを着てひげをはやしたかっこいい人。
同時代を生きてないワタクシにとっては、そんなイメージが大きい。
でも、それはほんの些細な一面に過ぎないわけで。
戦後映画界における伝説的人物。
豪快でかつ繊細なアーティスト。
黒澤明とけんかした男。
…などなど、多彩な”顔”がある。

というわけで、本書はそんな”勝新”について語られた書籍である。
主演のみならず、演出や脚本、音楽にまで携わったという「座頭市」(←キューバのカストロ前議長も大ファン)のエピソードを中心に、彼の人生を駆け足でたどっている。

たとえば、こんな記述。

★(座頭市に登場する女性キャラクターについて)彼女たちは、どんな状況にあっても気高いプライドで自らを律し、たくましい。
その一方で、少女の無垢な精神を奥底に抱き、いつもけなげな想いを抱く。
こうした女性たちへの勝、そして座頭市のまなざしはいつも優しく、女たちも皆、性根は温かい。
そのため、女性に悪役はひとりもいない。



勝新太郎にかんしては、そのほかにもB’zファンだったとか、ヌード写真集のカメラマンをしたとか、まだまだ話題は多い。
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山城新伍の本が、勝新太郎&勝の実兄・若山富三郎について書いた以下の本もおもしろい。
若山はファミコン時代の「スーパーマリオブラザーズ」にドはまりして周りを呆れさせてた…らしい。
山城新伍「おこりんぼさびしんぼ」(***) – Sex & Books & Football

たけし版「座頭市」について書かれたこちらの文章では、”勝新”が映画、ドラマ制作に多額の金を使ったからではなく、飲食業に手を出したから経営が傾いた…といった話も。
@the bazaar-Express
けれど真田によれば、それでも勝が使った金はそれほどでもなかったという。

「勝は人に勧められて銀座に二軒水商売の店を出したんです。これがジャブジャブ金がかかりました。勝プロの従業員の給料が五〇〇万円の時にクラブのホステスの給料は二〇〇〇万円くらいかかりました。これは別会社を作って経営に当たりましたが、勝プロが手形の裏書きをして保証をしていましたから、同じ事だったんです」

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