ホーム > アーカイブ > 2009年10月のアーカイブ

2009年10月のアーカイブ

本多孝好「WILL」(**)

WILL
WILL

2002年に発刊された「MOMENT」の”数年後の世界”を描いた作品。
前作では主人公だった男子大学生・神田がサブキャラクターに、前作ではサブキャラクターだった女性で葬儀店を営む森野が主人公になっている。
物語の構造も「MOMENT」同様で、主人公が出来事に”巻き込まれて”それを解決してあげる…いわゆる、「日常の謎型」と呼ばれるミステリですな。

でもって、たぶんこの作品を楽しく読めるかどうかは、主人公である森野に感情移入できるかどうかが大きいだろう。

あまり感情を表にしない。
学生時代から他者とうまくコミュニケーションが取れなかった。
一見、ぶっきらぼう。
男性のような乱暴な話し方をする。
そんな性格だが、暖かく見守ってくれる男性がいる…。

このキャラクターに思いを寄り添うことができる読者というのは、きっと
「自分がどこか周囲になじめないと思っているような、コミュニケーション能力に欠けた人間。でありながら、自分を”まるごと無条件に”理解してくれる人間がどこかにいると信じたい」
みたいな。
うーん、つまりおれもみたいなヤツだな!と。
そう思える人なら、いい話だなーと思えるんじゃないか。

正直センチメンタルすぎる、感傷的すぎると言わざるをえないパートもある。
けっこう、人を選びそうな作品。

★伝えきれない言葉がもどかしかった。
大事な人を失ったとき、人の中に生まれるのは感情と呼べるようなものではない。
少なくとも私はそうだった。
それにどんな名前をつけるのかは、人によっていろいろだろう。
私ならば絶情と名づける。
悲しみならば癒せる。
けれど、それは感情を絶たれたその先にある。
その人の中にありながら、その人の支配を超えた場所で、その人を支配する。
ただ大きな、強い何かだ。(14p)

ドラクエ9とギャル問題


いまさらの話。
だいぶ前だけど、ドラクエ9をクリアしました。
いや、何をもってクリアといえばわからないのが、今回のドラクエだけど。
とりあえず、「まさゆき地図」で全キャラをレベル99にしたところで辞めました。
結論としては、楽しかった!
電車の中でも、昼食の時でも、レベル上げをしたくなる。
熱中できた、充実した時間を過ごせたな。
友達とかと「どこまで行った?」と”共通言語”になるゲームって、ほんとドラクエとファイファンぐらいだし。

しかし、この「9」にはネット上で批判・中傷が多かった。
たぶん、それはゲームの出来いかんの問題じゃなく、”コア・ゲーマー”の精神性の問題な気がするんですよね。
ネット上のブログや掲示板に頻繁に書き込む”コア・ゲーマー”が、”ハードごとに派閥化”しちゃってるというか。
「PS2で出せば神だった」とか「GK顔面ブルーレイ」とか。
ゲーマー、ゲームファンは、
 「任天堂派」「ソニー派」「マイクロソフト派」
のどこかに所属し、ほかの派閥を批判することに楽しさと生き甲斐を感じているというか。
ゲーム機戦争に自分を仮託してる。
おまえは何と戦ってるんだ、状態ですな。

厳しいことをいえば、それは昨今の暗い日本社会において、リアルでは充足感が得られないから…なのかもしれない。
現実世界ではいいことがないから、ネット上で、バーチャルで誰かをけなすことで自分を有利な立場になってるような「気分」がほしいというか。

しかし、そういった
 「任天堂派」「ソニー派」「マイクロソフト派」
も、ゲームに興味のない人にとっては、たんなる「ゲームオタク」としてまとめて蔑称される存在であるかもしれない。
当事者たちは「聖戦(ジハード)」と感じてるかもしれないけど、傍から見れば「内ゲバ」に過ぎないというわけだ。

そして、そういう昨今のゲーマーたちのアンチテーゼとして、あえて妖精「サンディ」というキャラクターが設定されたんじゃないかな、と思ったりする。
昨今流行のゲームの”定石”からすれば、主人公と旅をともにするこのキャラは、
・萌え系のルックスであり
・主人公をいつでも肯定してくれて
・主人公とほのかは恋愛関係がある
存在であるべきだった。
しかし、サンディは完全に真逆だし。

で、この理由として、堀井さんがコア・ゲーマーたちの好むであろうキャラクターを、あえて外した…ってことは考えられないだろうか、とクリアした今思っているのだ。
だって、
 「任天堂派」「ソニー派」「マイクロソフト派」
は全部、ドラクエ上のひとりのキャラクターを論じるときに、
 「ほぼ否定」
で一致する。
派閥抗争を超えた論争が巻き起こる、と。
凝り固まった”ゲーマー派閥闘争”を引っかき回せる、と。

もし本当に、そういう確信犯的な考えがあったら、
「超ウケル!」
なんですが、はたして…。
あ、ちなみに、おれの主人公キャラは、ガングロ、age嬢ヘアのパープル・アイをしたギャルにしてました。
金色のローブみたいな服で、超キャバっぽかったです。
そんな楽しみ方もできる、ドラクエ9最高。

加藤政洋「敗戦と赤線〜国策売春の時代」(***)

敗戦と赤線 (光文社新書)
敗戦と赤線 (光文社新書)


ソープランドってありますな。
ルートコ。
日本では売春は許されてないはずなのに、ソープではできる。
なんで?
ソープランドはあくまで「特殊な個室浴場」。
女の人が中で待っている。
「どもども」と男性客がやってくる。
風呂で、女が男に身体を洗ってあげる。
裸の男と女は、とっさにむらむらっとする。
「こと」におよぶ。
終わると、男は文字通り「すっきり〜」。
身体を洗ってもらったことに感謝の気持ちで対価を払う。
女はお見送り。
お店は、入店時に男からお金をもらってるがそれは「入浴料」。
部屋のなかで何が行われたのかは関知しない。
そういうロジック。

このスペシャルな、まわりっくどいシステム。
その始まりは、戦後の「国策売春」にあった!
…という事情を追いかけたのが本書。

戦前の日本では、「遊郭」というカタチで売春街が存在した。
昭和7年、1932年時点で、全国で532か所あったとか。
そして、戦後。
空襲で遊郭はつぶれたりした。
昭和21年には、GHQが「公娼(公に認められた娼婦)」をやめてね、と通達した。
なのに。
昭和32年時点で、全国で売春が行われていたエリアは1867か所に!
戦前の3倍以上!
伸びすぎ!

なぜ、こんなに「売春街」が増加したのか?
その発端は、終戦直後の昭和20年8月18日。
内務省が、警視総監、各警察に向けて
「日本の女子を守るぜ!
つきましては、外国軍が駐屯する地区には”性的慰安施設”を積極的につくってよーん」
と通達したのだ。
つまり。
外国軍=駐屯軍がやってきたら、周りにいる日本女子が「喰われ」ちゃう。
やべぇ!
じゃあ、お金で身体を売る女を配置しとこうよん。
その女たちに、進駐軍男子の性欲を吸い取ってもらおう(キリッ)。
…っていう、フェミニズム論者ならぶっ倒れそうな考え。

でもって、戦前に娼婦だった女性などがかき集められた。
さらに、戦前に遊郭を経営していた人間たちには、政府から融資がなされた。
物資が不足する中、東京都は布団を払い下げたりしたとか。
どんだけ!

翌年、GHQが「公娼やめろ」通達をする。
じゃ、ということで、政府は「元遊郭」を自主的に廃業させる。
でも、「自由意志で売春する娼妓だったら、仕事続けていいよん」という逃げ道を作ったのだった。
筆者は

公娼制度の存置に代わる私娼の黙認制度、すなわち国策として売春を維持した

って書いてますが、まさに売春が「黙認」されたカタチです。

そのあと、昭和33年の「売春防止法」施工まで、日本全国で「売春街」が発展したり、新しく生まれた。
本書では、東京、岐阜、京都、沖縄での事例が紹介されている。
「一攫千金」を狙う人間がちが売春街を設置したり。
「都市発展のため」売春街を設置した例があったり。
戦後日本の都市開発に、かなーり営業があったということがわかります。

そんな感じで、今の”ソープランドシステム”に通じる「国家の売春黙認」についてよくわかる本でした。
けしからんと思うか、日本人らしーなと思うか、反応はいろいろ…かな。

【全日本サッカー選手権大会2回戦】京都サンガ 4-0 ヴェルフェたかはら那須

京都サンガ 4-0 ヴェルフェたかはら那須
◇日時:2009年10月10日(土) 13.00キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場
15分【京都】林丈統
24分【京都】柳沢敦
76分【京都】宮吉拓実 “プロ初ゴール@公式戦”
79分【京都】ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ

■京都サンガF.C.(4-5-1)
GK21:水谷雄一
DF26:角田誠
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊
DF8:中谷勇介
MF3:シヂクレイ・ヂ・ソウザ
MF16:安藤淳
MF11:林丈統(71分-MF31:宮吉拓実)
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF17:中村太亮(62分-MF15:中山博貴)
FW13:柳沢敦(76分-FW 9:豊田陽平)

■ヴェルフェたかはら那須
GK1:星昭仁
DF27:高野修栄
DF4:鷹嘴倫弘
DF24:遠藤雄二
DF13:渡邉駿佑(89分-MF18:山本悠平)
MF31:堀田利明
MF15:種倉寛
MF14:高橋郁夫(41分-FW10:井上卓則)
MF29:菊池洋平
MF2 :小林利弘(71分-FW16:福田大和)
FW7:高秀賢史


宮吉初ゴール、めでたい。
来期は、宮吉、ダイゴのWワイドアタッカーでウッドボール(決まり)ですね。
しっかし、どうせ勝利確定してんだから、上里も使ってね。

【J1第28節】ヴィッセル神戸 1-1 京都サンガ

ヴィッセル神戸 1-1 京都サンガ
◇日時:2009年10月3日(土)16.04キックオフ
◇会場:神戸市御崎公園球技場 “神戸ウイングスタジアム”(晴 24.5℃ 55%/1万1127人)
◇主審:野田祐樹
44分【京都】柳沢敦(pen.)
64分【神戸】北本久仁衛(右足←FK:ボッティ)

■ヴィッセル神戸(4-2-2-2)
GK1:榎本達也
DF25:石櫃洋祐
DF4:北本久仁衛
DF5:河本裕之
DF15:内山俊彦(54分-MF18:田中英雄)
MF14:宮本恒靖
MF26:松岡亮輔
MF7:パク・カンジョ(83分-FW21:茂木弘人)
MF10:ハファエウ・ジョゼ・ボッチ・ザカリアス・セナ “ボッティ”
FW17:吉田孝行(59分-FW21:茂木弘人)
FW50:大久保嘉人

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF14:イ・ジョンス
DF8:中谷勇介
MF3:シヂクレイ・ヂ・ソウザ
MF26:角田誠
MF13:柳沢敦
MF16:安藤淳
FW11:林丈統(78分-FW9:豊田陽平)
FW28:キム・ソンヨン(45分-MF15:中山博貴)

ホーム > アーカイブ > 2009年10月のアーカイブ

検索
フィード
メタ情報

ページの上部に戻る