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2008年9月18日のアーカイブ

野口悠紀雄「超『超』整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー」(***)

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー
超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー


ちょうどこの本が発売された週の雑誌「DIME」が、「即効!パソコン・データ整理の極意」という特集を組んでました。
で、情報整理術の御大!? 山根一眞(山根和馬ではない!)氏が登場してたんでございマース。

思えば、山根&野口は「紙の書類の整理法」で大きな潮流をつくった2人でございます。
「カノッサの屈辱」風にいうと、情報整理宗教戦争みたいなもんか。

KAZMAいわく——書類はひとまとまりで角2封筒に入れて(ビデオテープとかモノもそこに入れて)、タイトルを付けて、アイウエオ順に並べよ。
ぐっさんいわく——書類はひとまとまりで角2封筒に入れて、使った順に並べよ。
使うツールは同じ封筒ながら、それを整理する仕方が違ったわけですな。
あいうえお順に並べるか、”旬”度(時間順)に並べるか?
山根派は「時間順? エレガントさがないだろがプゲラ」、野口派は「あいうえお順? 使ったあと元に直すのが面倒だろヴォケが!」と、お互いの弱点を指摘し合うことで、永遠に終わりのない抗争を続けたのだった。


そして年月が過ぎ…。
パソコン・インターネットの台頭で、世の中の「情報」ってもんがデジタルにどんどん移行していく。
紙もスキャナーでデジタル化できるようになってきた。
で、「デジタル方法の整理術」でも、KAZMAとぐっさんは大きく意見を異にしているんですな。

「DIME」特集内でKAZMAは、
「パソコン内のファイルは、フォルダ分けせよ。
 フォルダは【頭三文字にカタカナのインデックス+内容】で命名、アイウエオ順に分類せよ」
と熱く語っていました。
デジタル山根式袋ファイル整理法、ってヤツですね。
何もかもが懐かしい…。

たいして、ぐっさんの最新書である本書「超『超』整理法」の主張は、
「分類するな検索せよ」
です。
もう少し細かく説明するならば、
「パソコン内のファイルは整理する必要ナッシング。
 ぜーんぶGメールに送れ(ポケット一個の原則)。
 必要になったら、検索すればいいんだよーん」
ということ。


ファイルとかフォルダの整理方法なんてひとそれぞれだし、上の2つのどっちが正しいとかはないでしょう。
ですが、まぁ、ぐっさん流のほうがはるかに気楽ですわな。
おれは、こっちがいいや。

しかし、
「書類は時間順に並べる」
という「『超』整理法」の主張は斬新だった覚えがありますが、
「ファイルをすべてGメールに」
っていうやり口は、それこそネット上のあちこちでガイシュツのこと。
それをあえて、「超『超』整理法」と名付けて、「超超イイカンジ〜」って説明されてもなぁ…という気もしたりします。

だったら、グーグルドキュメントなども援用して、
「もうぜ〜んぶネットサービスにまかなうよ〜ん。
 ネット上=ポケット一個の原則」
的な、geek風なところまでイッてほしかったかも。
(※余談だが、上の考え方を、2000年発行の本「クリエイターズスタイル」で伊藤ガビン氏が語っていた。
 それを読んだときは、うひゃぁーと思ったモンです)


この本の後半で記されている、検索のやり方指南などもパソコンをある程度使っている人にとってはわりと普通でしょうしね。
そういう意味で、パソコンのリテラシーが低い団塊世代向けの本、なのかもしれません。


ただ。
本の最後のほうにある、ネット上に情報があふれている自体の知的態度とは?——という議論はオモローでした。
膝を打つところアリ、ちょっと抽象的に過ぎるかなというところアリ。
そういや、「『超』整理法」も最後のほうがおもしろかったんだよなー、記憶にないけど(苦笑)。

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