ホーム > アーカイブ > 2007年4月9日のアーカイブ
2007年4月9日のアーカイブ
ジェリー・ポラス&スチュワート・エメリー& マーク・トンプソン「ビジョナリー・ピープル」(***)
- 2007 年 4 月 9 日 12:00 AM
- 書籍一般
■ビジョナリー・ピープル
# 単行本: 408ページ
# 出版社: 英治出版 (2007/4/7)
# ASIN: 4862761003
# 出版社/著者からの内容紹介
自分の道を追求しつづける人たちがいる。ひたむきに、真っ直ぐに、生きていく人たちがいる。自らのビジョンに向かって突き進み、彼らは新しい時代を切り拓く。彼らは、世界に変革を巻き起こす。そんな人々を、「ビジョナリー・ピープル」と呼ぶ。世界各国、200人以上のビジョナリー・ピープルに、歴史的名著『ビジョナリー・カンパニー』の著者らが10年間にわたりインタビューを実施。徹底した分析により、成功者の条件を明らかにした。人は、何のために生きるのか。私たちは、いかに生きるべきなのか。自分の道をすすむ勇気が湧いてくる。
名著「ビジョナリー・カンパニー」。
イケてる企業とは、イケてるビジョンや経営理念が社員に浸透している——という「共通項」を徹底した調査によって明らかにした本だ。
んで、その「ビジョナリー・カンパニー」を書いたひとりであるジェリー・ポラスの新著が出た。
今度は
「世間的に成功した人には、どんな共通項があるのか?」
を、今作もまた徹底したインタビューによって明らかにしようとしたものであーる。
と、期待できる前振りなわけですが…。
内容はキリスト教的というかいかにもアメリカな道徳観がベースになってるのも、日本人にはちょっと取っつきにくいかもしれない。
それから、ちっと堅いかな。
そもそも「ビジョナリー・カンパニー」がなぜおもしろかったのか。
時代を超えて存在感をもっている企業は(一部、本が発刊されたあと沈んでしまったトコもあるが…)、すんげぇカリスマ経営者が必要なわけでなく、アタマがいい社員が集まるわけでなく、
「ビジョン(経営理念)が社員にどれだけ浸透しているか」
なんですよーという、「意外」な結論が導き出されていたからではないでしょうか?
たいして、この「ビジョナリー・ピープル」の内容ですが、わりと「正論」なんですよ。
たとえば、2節ほど引用しますと…。
★永続的な成功を与えてくれるものは……意義、思考スタイル、行動スタイルの輪を、自分の生活や仕事と整合性がとれるように動かす日々の作業と努力以外に見あたらない。326p
★整合性をとるということ……そのためには、自分の情熱や目標と相反するものをことごとく、自分の人生から排除しなければならない。324p
てな感じ。
著者の論旨を、そうとうかなり適当に大ざっぱにまとめますと、
◎自分が好きなことをやることで、社会に奉仕しつつ(意義)
◎情熱や責任感、ポジティブな考え方をして(思考スタイル)
◎オープンなマインドでビジョン(目標)に忠実に行動しよう(行動スタイル)
といった感じ。
なんだか、ストイック!
うーん、本書の教えを守れと言われれば、それはそれでキツいかもしれない。
ただ、圧倒されるのはインタビューされた人たちの言葉。
名言が多いんだ、これが。
★「正しいと思いこめば、そこには、自分が人より優れていると過信する危うさが待っている」79p
「嘘つき、俗物、ひどいやつなど、私にぶつけられてきたあらゆる罵詈雑言にたいしても、『ありがとうございます』と答えるようにしている」78p
——マヤ・アンジェロウ
そーゆーわけで、書物としての結論
「世間的に成功した人には、意義と思考と行動が優れている」
というテーゼは抽象的ではありますが、具体例というか、紹介されてる人々のエピソードがオモロい本でした。
ちょっと分厚いのが難ですが、実は付録が多いので、読むところはページ数の4分の3ぐらいで済むよ。
ホーム > アーカイブ > 2007年4月9日のアーカイブ
- 検索
- フィード
- メタ情報