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椎根和「平凡パンチの三島由紀夫」(***)


平凡パンチの三島由紀夫
平凡パンチの三島由紀夫
# 単行本: 254ページ
# 出版社: 新潮社 (2007/03)
# ISBN-10: 410304151X

# 内容:1969年、あの狂乱と闘争の季節…。『平凡パンチ』誌の最後の三島番記者が、自決までの3年間の肉体と精神の素顔を明かし、自衛隊乱入事件の「真実」に迫る。『週刊読書人』連載を大幅に加筆修正し単行本化。
# 著者:しいね・やまと 元編集者。1942年、福島県生まれ。早稲田大学卒。平凡出版(現・マガジンハウス)に入社後、「平凡パンチ」「anan」編集部勤務。その後、「POPEYE」「日刊ゲンダイ」「オリーブ」「Hanako」「Relax」などの創刊編集長を歴任。


雑誌「平凡パンチ」編集者時代に、三島由紀夫担当だった著者による「三島論」。
「平凡パンチの三島由紀夫」というタイトルですが、「平凡パンチ」に書かれた三島由紀夫の記事のことは少し。
それよりも、「三島由紀夫がなぜ自決したか?」ということを著者が自問自答していく内容に思えたのでした。

正直ワタクシは三島のいい読者ではないのですが、当時の風俗や三島由紀夫という人間の「特殊性」がかいま見られ、フムフムと読み進められました。
で、ときどき話が錯綜して、三島の話ではないことも言及されます。
それはそれでオモロなのでよし。

★……(ビート)たけしの乱入事件後、うれしそうに問題の週刊誌読者の数百倍の視聴者にむけて大々的に報道したのはテレビだった。そこにテレビメディアの本質がある。主体性、意志とか意見などを放棄したところで、映像を垂れ流すのがテレビの役目だ。 たけしはメディアの強弱について本能的に計算し、経済的損失を考えて古いメディア、活字と写真の世界を攻撃した。……147p


★この日本のスーパースター(三島由紀夫)と、世界のスーパースター(チェ・ゲバラ)、ふたりの人間が、同じ時間に同じ行動をとる(「盾の会」設立と国際ゲリラ部隊結成)、というシンクロニシティ現象=共時性ぶりは、深い感慨をもたらす。191p


★三島の死について、数多くの追悼文、批評評論類が書かれたが、ぼくが、一番素直に読めたのは、澁澤龍彦の文だった。死後13年経過したときに、澁澤は「すばる」誌に、「三島由紀夫をめぐる断章」を寄稿した。そのなかに、1966年1月2日澁澤邸の新年会に出席した三島の、うれしくも、悲しいようなできごとが記述された。「それはともかく、その晩の三島は唯識論にすっかり熱中していて、口をひらけば阿頼耶識阿頼耶識といっていた。阿頼耶識の説明をするのに、やおらテーブルの上にあったお皿を2枚取り上げ、1枚を水平に、もう1枚をその上に垂直に立てて、『ようするに、阿頼耶識というのはね、時間軸と空間軸とが、こんなふうにぶっちがいに交叉している原点なのではないかね』というのである……」238p



※追記
平凡パンチの三島由紀夫
三島由紀夫 オリジナル肖像写真(JPEG 画像, 335×506 px)

※過去ログ
Sex & Books & Football – 三島由紀夫朗読CDが発売中止に

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椎根和「平凡パンチの三島由紀夫」(***) - Sex & Books & Football より
trackback - b-shark.biz より 2007 年 4 月 14 日

平凡パンチ?

こんなのもありますよ。

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