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ナチュラル・ボーン・ハッピー


ある駅に、クレジットカードへの即時入会ができるコーナーがあった。
その前を歩く人たちに、ブルーのスタジアムコートを着た女の子が声をあげている。
「ただいま、こちらで××カードに入会できまーす。
なーんと、入会費と年会費が無料でーす」
勧誘員である。
しかし、プロのナレーターっぽい話っぷりじゃなく、そこいらへんにいる女の子が話してる感じ。
「いかがですかー。
すごーいお得でーす」
すごいって何だよ(笑)。
でも、声がすごく楽しそう。
すごい笑顔。
なんなんだ、この明るさは。

そういえば、アキバの絵売り女性っていますよね。
あれは「つくられられた明るさ」と「隠されているけれど隙間から見えるあくどさ」みたいなもんがあるんだけれど、そういうのが皆無。
超ハッピー。
前を通る人たちは誰も反応を示さないけど、いっしょうけんめい声を上げて、なおかつ楽しそうなんだ、これが。
うん、この子なら大丈夫だ。
そう思って、彼女のもとへ向かいたくなった。
しかし、クレジットカード付きだから入会できない身分のおれだった。
すごすご立ち去るしかなかった。

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