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木村政雄「やすし・きよしと過ごした日々―マネージャーが見た波瀾万丈回想記」(***)


やすし・きよしと過ごした日々―マネージャーが見た波瀾万丈回想記
やすし・きよしと過ごした日々―マネージャーが見た波瀾万丈回想記

出版社: 文藝春秋 ; ISBN: 4167679671 ; (2005/12)

おなさいころからずっと興味をもち、調べているもののことを「ライフワーク」という。
鉄道マニアなかたは学生時代からローカル線を旅しつづけていたりする。
市井の哲学者は生き方について自問自答をつづけているのだろう。
わたくしのばあいは、それが「横山やすし・西川きよし」なのである。

やすきよについて書かれた文献は多く読んできた。
この本は、元マネージャーの木村氏が書いたものであるが、目新しい内容というものは正直すくなかった。
しかし、横山やすしが吉本興業から解雇通告を受けたときの記述は、なんど読んでも悲しくなってくる。

★私の部屋で、「契約関係を解消します」と伝えました。やすしさんは、それがどういう意味をもっているのか、一瞬理解できなかったようです。怪訝そうな顔をしています。言葉を足し、「本日をもって、うちのタレントではなくなりました」と言い直したのです。
 さらに説明をし、同意書にサインをもらうことになりました。さすがにこの時点では、ことの重大さを理解されたようです。サインをするためにペンをもった手がかすかに震えていました。

破滅型芸人というのでしょうか、そんなやっさんが生きる道を絶たれた瞬間だ。
その「死刑宣告」をしたのも著者の木村氏なのであるが、淡々と記しているのがまた悲しみを誘う。

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