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藤井誠二・宮台真司「この世からきれいに消えたい。―美しき少年の理由なき自殺」(***)


この世からきれいに消えたい。―美しき少年の理由なき自殺
この世からきれいに消えたい。―美しき少年の理由なき自殺


宮台真司にシンクロし、それでも宮台になれなかった若者が死んだ…。自分が行き続ける意味を悩みぬいた彼の自殺から、生きづらさを背負う現代の若者たちの「絶望」と「自殺」という普遍的問題を掘り下げる。新たに巻末対談をつけ、ネット自殺にひかれる若者たちの「生」と「死」についても探る。

正月に実家近くの本屋で本を探索していたところ、平積みになっていて、
 「ヨーロッパでは『サッカー・ダンス・セックス』がキーワードです」
という一文が目に飛び込んできて、当サイト名と似てるのが気になり購入。

「サッカー・ダンス・セックス」ってのは、
 <今ここ>を充実して生きようとする人たち
が多いヨーロッパにおいて、
 ・10代=サッカー
 ・20代=ダンス
 ・30代=性愛
によって、充実した人生を過ごしているのだ、という意味。

そう、この本は、自殺した若者の悩みを題材にして、
 何のために<生きる>の?
ってコトを考えていく内容です。

で、何のため――? 本書の著者・宮台真司は、
 <意味>と<強度>
を考えることが大切、と言います。

<意味>って?
たとえば「日本の将来を憂いて、俺は政治家になって自分の人生を国家にささげる!」っていう痛い香具師がいたとする。
そいつにとって、人生の<意味>は国家の発展にかかわること、ですな。

一方、<強度>って?
たとえば「なんとなく仕事して、なんとなくゲームして、なんとなくテレビ見てて、そこそこ楽しい」っていういい加減な香具師がいたとする。
そいつにとって、人生の<意味>は考えてない。それよりは、日々の楽しさとかが大事で、それを<強度>とこの本では言ってます。

で、結論。
今の世の中では、<意味>よりも<強度>を探して生きるのがベター。
(これ、本の表現をさらに噛み砕いてます)

なぜ?

今の世の中は、豊かさがあふれまくった<成熟社会>。

日本を例にすれば、戦後高度成長時代のような時期は、
 「国の発展のために」
 「会社のために」
と、人生に意味を求めて頑張るのが、世の中の流れとシンクロしているという意味でよかったんだけど、
今、その成長もとまった時期は、
 「世界平和」
 「自然保護」
などで発展よりも<共生>が求められる。
だから、頑張り屋よりは、「みんな仲良くまったりと」人間が、世の中の流れとシンクロしてる。

そんな中で、真剣に<意味>なんて探しちゃダーメダーメ、
<強度>を求めて生きるほうがいいよん、と宮台は言ってます。

じゃあ、<強度>を求めて生きる、って具体的にどんなふうに生きればいいのか?
その策についても触れられています。
これまた、すっごく単純に言うと、
 <自分を信頼>しつつ、<自分のプライドを捨てよ>!
ってこと。

興味をもった人は、第8章を読んでみて。

コメント:1

匿名 2004 年 8 月 6 日

藤井誠二

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